『COWBOY BEBOP』遅ればせながらキャラクタ紹介

berquiz2004-12-17





スパイク・スピーゲル
(SPIKE SPIEGEL)

賞金稼ぎ。火星出身の27歳。6月26日生まれ、血液型O型。愛機はソードフィッシュII、愛用銃はジェリコ941改。ブルース・リーを信奉するジークンドーの使い手で、かつてレッド・ドラゴンなる組織と関わりがあったらしい。3年前に生死の境をさまようアクシデントに見舞われたというが、おそらくつながりがあるのだろう。現在はジェットと共にビバップ号に搭乗、金に事欠く暮らしをしている。過去については詳しく話したがらないが、幾多の修羅場をくぐったことはまちがいない。危機を察知することには長けているはずだ。しかし自ら火中の栗を拾うようなところがあり、必要以上の危険に身を晒すこともしばしば。どうやらまっとうな生活をしたくて“引退”したわけではなさそうだ。怖いもの知らずの行動は過信からではなく、恐怖心の欠落=現実感の喪失から来ているものだということが、劇中で徐々に明らかになっていく。


ジェット・ブラック
(JET BLACK)

賞金稼ぎ。ガニメデ出身の36歳。12月3日生まれ、血液型A型。愛機はハンマーヘッド、愛用銃はワルサーP99。かつてI.S.S.P.(太陽系刑事警察機構)の警察官として衛星ガニメデの地に勤務していた──当時のあだ名はブラックドッグ──が、ある事故を契機に退職、スペースカウボーイに転身した。左腕が義腕なのは、その事故の際に重傷を負い、体の一部をサイボーグ化したためだ。医療技術の発達したこの時代に、何も機械然とした義碗のままでいなくともよさそうなものだが、これにはわけがあるらしい。現在は警察官時代に築き上げた人脈を駆使して、仕事探しに精を出す日々を送っている。趣味は盆栽・宇宙競馬・読書そして料理。「肉抜き特製チンジャオロース」はあまりにも有名だ。持ち船であるビバップ号は中古漁船を自ら改造したものだし、結婚したらいい主夫になるかもしれない。本編では何かと女に縁のない様子が描かれるが……。

フェイ・バレンタイン
(FAYE VALENTINE)

元賞金首にして現在は賞金稼ぎ。出身地不明、正確な年齢も不明だが推定23歳。8月14日生まれ、血液型B型。愛機はレッドテイル、愛用銃はグロック30。コールドスリープからの蘇生費用に加えギャンブルの借金も重なり巨額の負債を抱えている。そのせいかどうか、金への執着心はスパイクやジェットの比ではない。イカサマ博打が特技だというのも肯ける話だ。スパイクたちとイカサマギャンブラー兼賞金首として出逢った当初はロマニー(ジプシー)を自称しているが、これはまったくのデタラメ。実はコールドスリープ以前の記憶が一切なくなっていて、名前も蘇生後に付けたものにすぎない。すれっからしで男勝り、という性格自体は生来のものであるにしろ、現在の状況を規定し、フェイに深い悩みを与えてしまっているのは紛れもなくコールドスリープ以前の過去だ。フェイの自分探しの旅は、この物語の一方の軸となるだろう。



エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世&アイン
(EDWORD WONE HAU PEPELU TIVRUSKY 4TH & EIN)

かつてラディカル・エドワードと騒がれた天才ハッカー。地球出身の自称13歳(名前も自称)。1月1日生まれ、血液型AB型。よく男に間違えられるがれっきとした女の子。愛用するコンピュータは自作で、愛称はトマト。ネット上でスパイクたちの噂を知り、強引にビバップ号に居着いてしまう。たらりんこと手足をブラブラさせる動作に象徴されるように、動物的な感覚を持っている。そのせいかアイン/Einとは気が合うようで、行動を共にすることが多い。アインは、エドやフェイより先にビバップ号の仲間に加わった、一見フツーのウェルシュコーギー種のオス犬。しかして実体はある研究機関が開発したデータ犬で、マニア(何のマニアだ?)の間では天文学的な価格で取り引きされているという。人並の知性を持つ犬と動物並の感性を持つ少女。絶妙なコンビである。




ビシャス
(VICOUS)

出身地不明、27歳。レッド・ドラゴンの幹部。常に日本刀を携え、その剣技で何人もの邪魔者を血祭りに上げてきた。軍隊所属時にタイタン戦線に参加した際もサバイバルナイフは手放さなかった。根っからの刃物好きらしい。スパイクとはジュリアという女性を巡って対立関係にあり、ビシャスは未だにふたりをつけ狙っている。スパイクが3年前に遭遇した災難には、どうやらビシャスが関係しているようだ。またビシャスは非常に好戦的な性格で、組織内では武闘派の急先鋒として突出気味。急激に企業化・穏健化していくレッド・ドラゴンに対する不満は相当に鬱屈している。現にセッション5では穏健派の幹部マオ・イェンライを日本刀の餌食にした。もはや組織の実権を握る長老たちとの対決は不可避だろう。たぎる血を持て余す一方非情かつ冷酷な性格で、他人を一切信用しないばかりか、陥れることにもためらいはない。肩に乗る黒鳥が唯一の友人か。



ジュリア
(JULIA)

推定年齢27歳前後の女性。3年前の事件の際にスパイクを助けたらしいこと、2年前にカリストにいたらしいこと。伝えられる情報はこれだけだ。スパイクと付き合いがあったこと、ビシャスともなんらかの関係があったことはスパイクの回想とエンディングの映像から確認できる。しかし行方を含めジュリアの詳細は一切不明──。実はビシャスの魔手から逃れるために、ジュリアはレッド・ドラゴンのシン(セッション12・13に登場するリンの弟=この兄弟はスパイクと知己)から情報を得ながらの潜伏生活を送っていたのだが、物語が集束していく最終セッションに至り、逃亡もままならぬことが判明する。そしてジュリアはついに生身の姿で『カウボーイビバップ』の画面に現われるのだ。ジュリアとスパイク、そしてビシャスの間にいったい何があったのか? 長すぎたモラトリアムに終止符を打つべく急展開するシナリオに、ジュリアは激しく揺さぶられる。