私の好きなミステリー2


今日は私の好きなミステリーである R・D・ウィングフィールド氏による『フロスト』シリーズの三作。洋書ではもっと出ているが、あまり英語が得意な方ではないので、訳本が出るのを心待ちにしている。それにしても大手柄は訳者の方。罵詈雑言、エッチ満載のセリフを、実に見事に訳している。まだ未訳の作品が2つある。早く読みたい!



クリスマスのフロスト (創元推理文庫)

クリスマスのフロスト (創元推理文庫)

フロスト日和 (創元推理文庫)

フロスト日和 (創元推理文庫)

夜のフロスト (創元推理文庫)

夜のフロスト (創元推理文庫)

フロスト警部。あのだらしなく、口汚く、行き当たりばったりのスケベ警部。一貫した捜査方針などこれっぽっちもない。ただわめいて、走り回って、勘を頼りに強引な捜査を続けるのみ。しかしこいつが犯人だと確信したのもつかの間、強力なアリバイが見つかって、また一からやり直し。だがここでくじけないのがフロストのいいところ。ただし一緒に振り回されるまわりはたまったものじゃない。
ところが妙なことに、てんやわんやの大騒動もいつしか犯人が捕まってめでたく終了。とても普通では考えられない解決を見るのだから、やっぱりフロスト警部は天才なのか。いや、単に運がよかっただけというのが、真実だろう。『クリスマスのフロスト』『フロスト日和』『夜のフロスト』大いに楽しんだ。まだ未訳の作品が2つある。早く読みたい。